中村モーターサイクル商会 仕事の話

仕事について、考えていることを発信していています

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

昔かたぎのバイク屋のおやじは、なぜ気難しいのか

昔ながらの、ウデはいいが愛想のない店主が経営するバイク店は、近年、次々と閉店し確実に数を減らしています。 「個人名にモータース」の屋号は、今となっては懐かしさすら感じます。 今から四十年以上前、まだ量販店もメガディーラーも無かった頃は、個人…

もう趣味のバイクに進化を求めていない人は多いと思う

バイク業界では新車が売れないと言われています。それには様々な原因が考えられますが、私なりの考えを述べたいと思います。 ・新車価格の高騰 環境や安全の観点から、様々な補器類の装着が義務付けられ、開発費も含め価格に反映されているのではないかと推…

バイクの乗り方に自信のない人へ伝えたい 公道で生きのびる方法論(1)

バイク修理業をしていますと、ライディングテクニックについて質問を受けることが割と多いです。修理が本業ですが、乗り方のアドバイスをするのも仕事のうちなのです。 最初にお断りしておきますが、速く走るための方法は、残念ながらお伝えすることはできま…

自制心と美学について考える(4)

いいかげん「クソつまらない記事はもういいから、空気読んでバイクについてなにか語れよ」と、お叱りの声が聞こえてきそうです。 自制と美学について考えるシリーズも、ついに最終回となります。 前回まで、人間関係における以下3点について、長々と意見を…

自制心と美学について考える(3)

前回は、囚人のジレンマの戦略について考えました。 「相手が裏切らない限りは、目先の利益に惑わされずに協調を続ける」と結論しました。 とはいえ、あくまでもゲーム理論であって、実際的とは言えない面もあります。今回は、よくありがちなシチュエーショ…

自制心と美学について考える(2)

合理的な方法で交渉するとしたら、人間関係はどうなってしまうのか。 合理的取引を論ずるなら、ゲーム理論が参考になります。ゲームというと遊びのようですが、現代社会の問題にも当てはめることができるため、まじめに研究されているのです。 ゲーム理論で…

自制心と美学について考える(1)

要約 人間関係における内的な欲求についての考察です。顕在的な利益を求めることへの疑問から始まり、内的な価値を持つもの、言い換えるなら「自分の中でしっくりくるものは何か」を問い、それは美学であり、本質は自制心であると結論しました。 難しいテー…